2016.09.23(Fri)


待ちに待った
ふたりぶんの死刑宣告
拍手喝采、ぼくのもの
やあやあご苦労
介錯は君の手で
来世のことは分からないけど
もしまたふたり
巡り合えたら
畜生道で落ち合おう

(ぼくらにはそれがお似合いさ)

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2016.07.15(Fri)


私事私情のみ。
吐き出せるところがないのでここで。

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2016.07.12(Tue)


鮮血に似たものがあるとしたら
それは君の涙だと臆面もなく
鏡写しの殺し合いは相討ちで御免

かつて偶像だったその灰に
お疲れ様また来世と手を合わせ
悪い子誰だと問われたら
ここにいない馬鹿の名前を挙げるだけ

蔑ろにした見返りとして
蔑みをぼくに
重ねた唇に見合うほどの
重い罰をぼくらに

飲みきれないほどの煮え湯は
君が裂いた咽喉から溢れて
その熱さも感じられぬまま
臓腑を焼いていく

まるで油絵のような恥の上塗りは
でこぼこと歪に蚯蚓腫れ
火傷の痕を模したような
君の心そのもの

紙で巻かれた葉の先に
火を点して墓標にすれば
何処に在ろうと君の名を
祈りに似た瞬きで

サヨナラサヨナラ
また輪廻




2016.07.07(Thu)


自分で泥を塗り付けて
白い歯を見せて笑うんだね
握り潰した心の形は
君の弱さを象るのに

ぼくの中は空っぽだから
ここでふたり孵ろうか

寂しさを知らない形で
君の弱さを守るんだ




2016.06.19(Sun)


あの日のこどもの髪を撫で
可哀想に、と呟いたら
お前もな、と返された
(ぼくのために泣いているのだ)

その家の扉を蹴破って
逃げ出せ、と叫んだら
お前がな、と背を押された
(ぼくのためにここにいるのだ)

もう大丈夫だよ
この傷も痛みもぼくが忘れず持っておくから
お前はもう手を放して良いんだよ
世界は変わり、続いていくから
余計な痛みは深く仕舞って
先へ、先へ
ぼくは大丈夫だよ
この傷も痛みもすでにぼくの一部だから
お前が心を痛めることはないんだよ
こどもはずっとこどものままだ
お前がお前でいるために
ぼくはここにいる
ずっとここにいる

だからもう笑って
(ぼくのために笑って)




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